プリプリ冒険譚

漫画・食べ物レビューや体験談・考えたことをプリプリと連ねていきます。

【漫画】彼方のアストラ 面白すぎ委員会 会長

どうも、尻澤です。

 

最近、X(旧Twitter)で”好きな惣菜発表ドラゴン”のファンアートを検索するのにハマっています。

人によって解釈が違くて、かわいい。僕はカピバラくらいのサイズ感だと解釈してます。

 

 

それはさておき、今日「ずっと気になってたけど積ん読しちゃってたランキング」堂々一位だった『彼方のアストラ』を読みました。

 

その結果、「早く感想を言いたいランキング」に堂々一位でランクインしましたので、久しぶりにブログを書くことにしました。

本当に面白かったので、ネタバレ無しで書こうと思います。みんなに読んでほしいから。

 

 

あらすじとしては、主人公たち高校生クルーが宇宙船で惑星キャンプしに行ったら、遭難してしまった……という、SF冒険物語といった感じのお話です。

しかし、そんな雑な一言で言いきってはいけないのがこの漫画。SFあり、コメディあり、恋愛あり、友情あり、センシティブな問題にも触れている……すべての要素が詰まっています。伏線回収も死ぬほどします。

これはやってみないと分かりませんが、おそらくこの世の漫画を全部混ぜて煮詰めたらこの漫画になります。

 

 

その中でも僕がまず一番に好きだなと思ったのは、4割くらいの割合で入り込んでくるコメディシーンです。

作者の篠原健太さんは『SKET DANCE』や現在連載中の『ウィッチウォッチ』を描かれているほどなので、ギャグ一つ一つのクオリティがめちゃくちゃ高い。

作中ではあるキャラが別のキャラのメンタルの強さに対して「心臓に毛が生えてもうマリモっすよ!」と言ってました。面白すぎでしょ。

 

このコメディシーンが、シリアスな場面にも違和感なくちょうどい~い具合で混ぜられているので、読んでいて本当に楽しいです。気持ちが重くなりすぎずに読むことができる。

僕は暗すぎる雰囲気があまり得意ではないので、こういうシリアスな場面でも笑わせてくれる少しおバカなキャラクターたち、大好きです。

 

 

彼らはひとりひとりが魅力にあふれていて、最終的にはみんなのこと好きになっちゃいます。

特に主人公のカナタくんは、『SKET DANCE』のボッスンを彷彿とさせる、普段はボケてて頼りないけどいつもみんなの中心にいるというキャラクターです。この飾らない雰囲気が僕は大好き。クラスにいたら多分仲良くなりたすぎて、緊張して結局話しかけられないまま卒業しそう。

でも一番好きなキャラはザック。

他の登場人物たちもいいキャラクターしてるんですが、ひとりひとりの深堀りが丁寧なことも、みんなに愛着がわく一因なのかもしれません。

 

しかし、関係性オタクである僕としては、個々のキャラクターだけでなく彼らの絡みも愛したい。彼らの会話は、本当に楽しそうで涙が出ちゃう。

女子三人で恋バナしてるときの雰囲気とか、ザックがみんなにいじられてる感じとか、ほんとに仲良さそうでまぶしい。ずっと傍から見てニヤニヤしてたい。

誰かスピンオフで彼らの日常四コマを永遠に描き続けてほしい。永遠に読み続けるから。

 

 

あと、作品の中で惑星をいくつか旅することになるのですが、その世界観の描き方も最高。

全てが未知の惑星ですが、本当に存在するようなリアル感を感じる設定と描写です。新しい設定もすんなり入ってくるような説明で読みやすい。

それぞれの惑星の景色や生態系もリアルで、その惑星に魅力を感じるほどです。危険がない程度に惑星旅行してみたい。

 

 

 

といったように、たった5巻でありえないくらいの魅力が詰まっている作品でした。

ネタバレを避けるためあまり触れられませんが、ストーリーも重みがあって、読み応え抜群でした。コメディシーンの軽さも相まって読む手が止まらない。

 

読みやすさと面白さが共存しまくってる上に、5巻でサクッと読めちゃうスーパー良作なのでぜひ読んでみてください。

 

合本版だと少しお得なうえに数枚のイラストの特典がついてたので、電子書籍でいいという人はぜひ!